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概要

kaigaikensyu45

? 81 ?5.今後の研修生に対するアドバイス1) 研修前の準備 (1) 語学について    多くの場面で課題となり、最も不安になる要素の一つである。日常的な会話はもちろんのこと、研修中に聞きたいことを質問ができるようになること、そしてその回答について正しい理解ができるようになることが重要である。私もオンライン英会話でのレッスンを行なったが、思っていたよりも上達することはなかった。それでも出発の日はやって来てしまう。多くの不安を抱えたまま渡航をすると案の定、困難の連続であった。最も困ったのが、発音の聞き取れなさ、伝わりにくさである。知っている単語でも、現地の方が話しているとまったく違う単語のように聞こえてくる。できるだけ多くの英語に触れ、様々な単語を思い浮かべられるようになることが重要である。 (2) 研修施設との連絡    できるだけこまめに連絡を取ることが望ましい。一度OK をもらっても、他の施設との関係で日程の変更を余儀なくされることは少なくない。また、確認をしていても先方が日程を勘違いしていることもあった。そのため、出発前になって慌てて連絡を取り合うことなどもあった。移動中も、何時頃に到着する予定であるか、当日の移動手段の連絡なども重要である。海外では携帯電話を日本にいるときのように常に活用できるわけではないこともある。事前に連絡し、確認を怠らないことである。 (3) 持ち物について    安心のために持ち歩くことができれば望ましいが、実際には重さの制限や移動のための軽量化などで、全てを持っていくことはできない。優先順位を決めて必要最低限を持っていくことをお勧めする。紙媒体はスペースをあまり取らない割に、重さに響いてくるため、できるだけ電子媒体に切り替える必要もある。また、日本では当たり前にあるものでも、置いてないことも少なくない。今一度身の回りにあり、普段使用しているものを意識してみるのが良いだろう。2) 研修中の注意 (1) 移動について    移動手段となる電車やバスなどは、日本とは全く勝手が異なるため、その国ごとに対応する必要がある。路線図を手に入れることはもちろんのこと、切符の買い方、電子プリカの利用など、必要に応じた準備を行うことが望ましい。そのためには時間にも十分に余裕を持つことである。夜間帯も移動手段が確保されている点では、日本よりも便利だと感じることもあるが、日本のようにコンビニなどがどこにでもないことや、24 時間営業の店などもないため、着いてからのことも考えて行動するのが良い。 (2) お礼の連絡について    見学をさせてもらった後は、こまめに連絡を取り、お礼を述べるようにした。忙しい合間をぬって、異国の見学者を招くことの苦労は計り知れない。できる限り翌日には連絡を入れることを勧める。 (3) 体調管理について    個人差によるところが大きいが、常備薬は日常的な使用頻度を考慮して持ち歩くのが良い。海外に行くことで、ストレスがかかり通常より多く使用する頻度があるかもしれない。