ActiBookアプリアイコンActiBookアプリをダウンロード(無償)

  • Available on the Appstore
  • Available on the Google play

概要

kaigaikensyu45

? 73 ? 施設内には、各教室の他にセラピーを行うための部屋や運動を行うための部屋、家族のサービス支援を行う部屋、スヌーズレンルーム、落ち着くための個室、など様々な部屋が設置されている。運動をするための部屋を、来年の8 月末に新しくリフォームするという。また、セラピードッグも学内にいる。(2) それぞれのサービスについて 学校での支援のほかに、様々なサービスが提供されている。Specialized Services forchildren with Autism Spectrum Disorders(自閉症児のための特別な支援)では、学校内の学習支援だけではなく、家庭での支援を行うことがある。これは、主たる療育者である母親を支援する枠組みで、午後の90 分ほどの時間を使い、実際に家庭へ行き支援をするものである。この他にも、運動障害を対象としたIntegrated Services for children with Motor disabilities(運動障害の子どもの統合サービス)や、Assessment & Therapy Services(評価と治療)なども提供されている。何れにしても、利用することで子ども自身の発達をターゲットとしていることはもちろんであるが、母親や家族なども支援の対象となっていることが多く、一時預かりを行うSteppingout on Saturdays Respite Program、家族への情報発信やサービス支援を行うFamily Support も充実している(3) 施設を訪問しての学び 学内には多数の部屋が用意されていて、目的に応じて利用することができる。他の特別支援学校と同じく、少人数制のクラス分けがされており、教員だけではなく他の職種が関わることができるよう、準備されている。また、セラピードッグも配備しており、子どもの学びだけではなく、様々な刺激が取り入れられるように工夫されている。さらに、授業の枠を超えたサービスの数々が用意されており、「学校」というよりは「支援センター」に近い機能を備えている施設であると感じた。Ⅵ アメリカのスクールセラピストについてフリーモント1.Grimmer Elementary School (6 月8 日)  ?地域の普通小学校?(1)学校について この学校は、全校生徒が470 人の小学校である。クラスは25 クラスに分かれており、職員は45名いる。25 クラスのうち4 クラスがSpecial Day Class(SDC:特別支援学級)になっている。