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概要

kaigaikensyu45

? 68 ?(4) ICAN Centre(支援機器の専門外来) 様々なアシスティブテクノロジー(Assistive Technology:支援機器)がある。ここでは、状態像に合わせて子どもにとって最適なアシスティブテクノロジーを提供することができる。そのため、評価に必要な様々な形のスイッチや、電動車椅子などが置いてあり、最も良い形を検討した上で申請を行い、実際に活用することができる。作業療法士は、子どもの状態像に合わせて支援機器を適合・判断することになる。ここでの支援機器の適合技術は、学校では習うことがないため入職後のOJT(Onthe-job training)を通して行われる。作業療法士のみならず、全ての専門職は、入職後もこのような専門的な勉強会に参加することが必須であり、日々進歩する医療に対する深い探究心が必要になる。そうでないとライセンスを維持することが困難になるという。(5) School Rehabilitation Services (SRS)(病院内の学校サービス) 病院の中に学校が設置されている。ここでは3 つのセクションに分かれていた。一つはメンタルヘルスが中心のセクション、もう一つは脳損傷を対象としたセクション、最後の一つは、診断のための評価を中心としたセクションである。今回は3 つ目の診断のための評価を行うクラスを見学させてもらった。年齢ごとに7 歳、8 ?9 歳、10 ?12 歳の教室に分かれており、それぞれの教室には6 ?7 名の生徒が在籍している。教員は2 名で、TA も2 名加わる。グループ活動などが週に1 回、巧緻動作の活動が週に1 回など授業以外の活動の時間が設けられている。これらの場面にはOT も評価を行うために参画することがある。今回見学した際も、トランポリンを使った活動を6 名の生徒が行なっており、OT とOTs、教員とTA の4 名が子どもとの関わりを行なっていた。(6) 施設を訪問しての学び リハビリテーションに特化した病院であるため、様々な機能を兼ね備えていることが実感できた。支援を行うだけではなく、的確な評価を行うための最新の機器はもちろんのこと、生活スペースにもそれぞれの子どもが楽しめる活動を行うための工夫が施されていた。専門職種によって特別な支援が提供されるのを待っているだけの入院ではなく、子ども自らが遊びの中で学び、その活動そのものが治療の補助的な役割にもなっていることを感じることができた。2.Elves Special Needs Society (6/1)  ?特別支援学校と日中活動支援?(1) 施設の概要様々なタイプの支援機器が並ぶ