ブックタイトルkaigaikensyu45

概要

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? 60 ?Ⅲ　ドイツにおける統合教育についてベルリン１．FLAMING GRUNDSCHULE　（5 月13 日?5 月19 日）　　?統合教育を行なっている地域の小学校?（１）　学校について　この学校はドイツの初等教育に当たる学校で、6 年制である。ドイツは州ごとに教育システムが異なっており、ベルリンの中にあるこの学校は6 年間の教育システムということである。他の州に行くと4 年間であることもあり、異なる州への引越しを行う場合には注意が必要である。また、第2 言語の選択ができる学校と英語を必ず行う学校、英語を教える学年が1 年目からと3 年目からなど、ドイツ国内にもかかわらず、教育のカリキュラムがそれぞれ異なっている。今回訪問したFLAMING GRUNDSCHULE は、全校生徒が約600 人、1 学年は1 クラス25 人で4 クラス、6 学年が在籍している。教員は事務や役職でクラスを持たない方も含め、45 名が勤務している。各教室に1 名の教員が配置されるが、障害をもつ生徒がクラスにいる場合は1 名の補助がつくこともある。このほか、障害を持つ子どものためにペタゴジカルワーカーというポジションの方が2 名いる。彼らは授業中の子どものサポートを行うためにその生徒に対して専属に近い形で配属されている。　授業は8 時から始まり、45 分1 コマの授業が行われる。2 コマ終了した時点（9：35）で20 分の中休みがある。そのあとに10 分間の朝食の時間が確保されており、子ども達は持参した朝食を各自で食べることになる。10：05 ?は3 コマ目、4 コマ目と授業が続き、再度20 分の休憩を挟んだのち、5 コマ目を行なって12：45 には多くの学年が終了となる。授業の枠はあるものの、チャイムによって区切られたものではなく、自由度が高い。朝食も10 分で食べきらないといけないということはなく、たまに授業中課題を終えた子が食べきれなかった朝食を食べている様子もみられた。授業は科目によって教員が入れ替わって行われる。そのため、担任の教員が必ず同じ教室にいるということはなく、英語の授業は英語の教員、音楽は音楽の教員が、生徒のクラスで授業を行うことになる。　今回、訪問をした時期は特別なプロジェクト週間の次の週であったため、授業も変則的に行われていた。特に、「サーカス」を称したプロジェクトを行なった生徒の発表の場があり、それぞれ体育館で鉄棒や跳び箱、つり輪などを用いた演技を披露する。生徒は観覧する時間があり、多くの学年の生徒が見にきて、通常授業は休みとなっていた。また、最終学年は「ミュージカル」を行うのだが、これも生徒が観覧するための時間があった。その他夕方から両親や近隣住民が観覧カラフルに装飾された教室