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概要

kaigaikensyu45

? 49 ?インタラクティブルームⅡ イギリスにおける障害児支援についてウスター1.Worcester Snoezelen (4 月29 日~ 5 月3 日)  ?障害児・者を支援するチャリティーセンター?(1)施設の概要 この施設は1993 年(20 年ほど前)に建てられた施設であり、最初はホワイトルームとプールのみの施設であった。その後、ブルールーム、インタラクティブルーム、ミュージックルーム、プレイルームなどに広げられた。これらの施設を利用する時は、家族が負担金を支払う。負担金はそれぞれのセッションにより異なっており、火曜日の午前9 時?11 時に参加した家族は£2(日本円にして300 円程度)であるが、日曜日は一回あたり£10 ?£15(1,500 ?2,500 円程度)の利用負担となる。それ以外にもプログラムによって負担金が異なっている。家族の負担金以外は、チャリティによって成り立っている。ここに通う人は40 分程度かけて通う人もいて、1 日の利用は10名前後の時もあれば24 名が利用している時もある。私が訪問した日曜日には15 名の家族が利用していた。火曜日の午前も14 名が参加し、それ以外に午後からは1 時間ごとのセッション、音楽セッション、プール、それぞれ部屋に分かれて予約を取る制度になっており、おそらく全部で30 名近い人が参加していた。これらのサービスを受けるためには登録を行う必要がある。登録する際には障害を持っていることが前提であるが、兄弟などは一緒に利用することが可能である。(2)部屋の構成 それぞれの部屋はコンセプトが明確であり、特徴的なものばかりであった。これらの部屋について説明する。○ブルールーム ミラーボール、プロジェクターとバブルタワー、ウォーターベッド、光のチューブなどが備え付けられている。壁面には音の大きさで光る色が異なるイルミネーションもあり、全体的に落ち着いた雰囲気の部屋。ウォーターベッドに横になり、バブルタワーの音を聞きながら、天井の淡いライトを見ていると海の底にいるような気分になり、自然とリラックスできる環境である。○インタラクティブルーム 天井にはプロジェクターが設置されており、パソコンを通して映写プログラムが投影される。床に映し出された様々なプログラムは、触れると変化するようになっており、タッチパネルのような構造である。触れると割れる風船のプログラムや、葉っぱに隠れた絵を手で触れることで葉っぱを避けて探し出すとい