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概要

kaigaikensyu45

? 43 ?≪海外研修の成果等について≫1.研修の内容をどのように活かしているか 日頃のケアマネジャー業務で、より一層、高齢者一人一人の人生の歴史や価値観を聴き、今後の生活の希望を声に出すようエンパワメントを行っている。また早期に関係を構築し、的確なアセスメントを行うことにより、最大限その方の力を引き出す契機となり、早期に自信や体力を回復し、自律できるよう支援を行っている。 また、法人内のケアマネジャー、併設の総合病院と介護老人保健施設のソーシャルワーカー、地域包括支援センターの職員に対し研修の報告会を行い、諸外国の医療福祉について、日本との違いについて、またその中で相談支援技術は万国共通であることを伝えた。 エデン・オルタナティブケア理論にもあるように、私を含め職員がやりがいを感じられる職場づくりが大切である。その一環として、自分自身が一つ一つの業務に対し意味を再考し、やりがいを感じるようにしている。この実践により、研修前と比較しより一層仕事が楽しく感じられるようになった。また、常に研修先と比較することにより、日本の良さに気付くとともに、諸外国の支援の素晴らしさを日本の風土に取り入れられないか考えるようになった。2.今後、研修の内容をどのように活かしていくか 日本と比較し、デンマーク、アメリカ、カナダの研修先は、職員のチームワークが強いように感じる。また、職員と患者や入居者、利用者、その家族との関係が対等であり、お互い尊重しているように感じた。お互いをチームメンバーとする意識づくりを行い、自己決定のしやすい環境作り、また自己決定をした自信と責任を持つエンパワメント支援を行っていきたい。 また、地域包括ケアシステムには地域住民の参画が必要であり、その一つとしてボランティアの活躍が期待される。幸い私が勤務する法人には地域包括支援センターもあり、ボランティア開発に熱心に力を注いでいるため、ボランティア開発に研修の情報提供をして協働できれば良いと思う。3.今回の研修で得た成果について(日本の施設で導入・利用可能なもの)①自己決定の支援②対象者一人一人を個別化③職員間のチームワークの強化④地域住民によるボランティアの開発