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概要

kaigaikensyu45

? 39 ?庭に出たり、カフェで食事を摂るなど家族との時間も楽しんでいる。食事は毎回、西洋メニューと東洋メニューが用意され、入居者が選択する。食欲のない方には、西洋・東洋それぞれ特別メニューが提供される。(2)ソーシャルワーカーの業務 レジデンスのソーシャルワーカーは医療的機能として、1. 心理アセスメント、2. 業務相談・協議、3. 施設案内を含む資源カウンセリング、4. 療養カウンセリング、5. 情緒的サポート、6. 照会サービス、7. モニタリング、8. 代弁機能、がある。また管理機能として、1. 現場会議、2. エデン・オルタナティブ会議、3. 家族会議、4. 入居者会議、5. ソーシャルワーク会議、6. 後見人、7. 書類作成、がある。教育機能としては、1. 実習生受け入れ、2. 外国人実習生受け入れ、3. 現職ソーシャルワーカー教育、である。 平日毎朝、各職種の責任者が出席するミーティングに出席し、入居者の情報を交換する。病院と比較し、より入居者の心理状態について深く情報交換する。 ファシリティ・リエゾンも行う。これはヘルスケアセンターのソーシャルワーカーとともに、地域の他施設の待機状態や、この施設で他施設を待機している入居者の待機順番や、はたしてその選択が入居者の生活の質を高められるものなのかなど情報交換を行う。情報の内容は、入居者の心身の状態や希望、家族の事情などこまかに話し合う。ソーシャルワーカーが普段から一人一人の入居者の気持ちや身体状態を把握していることが重要である。地域のヘルスケアセンターとの協働により、入居者がこの施設を退所しても、切れ目なく他施設に移ることができ、安心して過ごせるよう努めるのである。 入所希望の方の施設案内もソーシャルワーカーが行う。ある家族は他施設に入所する本人に代わって来所された。家族自身が進行性の病気の診断を受け、自宅から近いこの施設に申し込みたいと言う。様々な質問に丁寧親切に答え、またこの施設で何が提供できるかを説明する。最初は心配そうな表情をした家族も帰り際には笑顔に変わっていた。 ソーシャルワーカーは様々な入居者の生活の心配事の相談を受ける。ある入居者はMedical Assistance in Dying の申請を希望しており、ソーシャルワーカーから機関に連絡を取る。入居者本人と担当者がじっくり話し合える面接の場を設定、その後も入居者の心理面を支援する面接を行う。この入居者は、何回にもわたる担当機関との面接や時間の経過を経て、自らの命と向き合い、ステンドグラスが綺麗な礼拝室入居者や面会者が礼拝するエクササイズ室高めに設置された花壇入居者も手入れができる