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概要

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私立保育ママは5人までの子どもを預かることができ、Lotteさんも現在5人の子どもを預かっている。保育時間は利用している親に合わせて変更ができる。現在は毎朝、6時20分から預かり、早い日で15時半、遅い日で17時まで預かっている。保育園ではなく、保育ママを選ぶ親は、家庭的な雰囲気での保育を望んで預けることが多い。親が支払う利用料は月3万円程で、市からは10万円程の給付金がある。これらが、保育ママの給Lotteさんと亀の家料となり、この中から、子どもたちが遊ぶおもちゃ、庭の遊具、昼食などにかかる費用も出されている。Lotteさんのお宅では犬を飼っていて、子どもの両親もそのことを了承して預けている。子どもにとっても犬がいることは良い影響があり、子どもが初めて発する言葉が犬の名前だったりするそうだ。Lotteさんは亀も飼っており、亀の赤ちゃんが孵化した際は、子どもたちは大興奮だったようである。また、Lotteさんは子ども達1人1人にフォトブックを作って、ここでの保育が終わった後に子どもたちが通園する幼稚園の先生に渡している。また、Lotteさんの旦那さんが消防士なので、子どもたちは必ず消防署の見学に行くことができる。近所の幼稚園にはいつでも遊びに行くことができ、幼稚園入学への抵抗感を減らすと同時に、集団に入る練習ともなっている。このように保育ママは、それぞれのスタイルでの保育を行っている。ちなみに、Lotteさんは、週末里親も行っており、2人の男児を毎週末預かっている。保育ママをしている時間と里親をする時間が被らなければ可能とのことであった。2.社会的養護の現状(1)児童相談所今回はオーデンセ(Odense)市の児童相談所のケースワーカーと北フュン島市の児童相談所の部長・課長からお話を聞く機会を頂いた。人口約20万人のオーデンセ市には児童福祉のケースワーカー(CW)が48人いる。CW1人あたりの担当ケース数は約30人。人口約150万人の神戸市ではCWが22人(平成18年)でありCW1人あたりの担当ケース数は100人を超えると言われており、比べると大きな差がある。また、デンマークでは国民1人1人にソーシャルワーカーが付いているので何かあればその人に相談することもできる。子どもが生まれると1年間はその家庭を保健師が訪問し、子どもの様子をチェック、母親の相談にも応じる。必要であれば、出産前から保健師が付くケースもある。まずここで虐待や育児放棄を防ぐのである。予防の観点では、児童相談所児童相談所待ち合い?36?