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概要

kaigaikenshu_44

在13名であるが生徒全員が揃うことはほぼない。来ない生徒には毎日PARCのスタッフが連絡を取る。インターネットでレポートを提出、テストを受け単位をもらい、必要な単位を取れば高校卒業資格が得られる。各々が、自分に合った科目を取っているためほぼ個人での作業となる。日本の通信教育と同じイメージで、ユースのために単位を取るサポート学校があるといった雰囲気であった。ただ、大きく異なるのは単位を得た際に、お金が貰えるということである。勉強してお金を得られるのはユースにとってとても助けになるのは間違いない。その他、社会的養護のイベントや美術館見学など校外の学習も単位として換算できるので、キャンプなども外に出る機会も多かった。高校の卒業資格を取った後は皆、それぞれの道に進む。将来の進路についても支援を行うが、現実的であることを重視している。また、Ambassador Schoolにはどんなユースでも通うことができ、例えばドラッグ依存でもそれを理由に拒否することはなく、ドラッグをやめることを強要することもない。ただ、まず真実を全て話してもらえる環境を作り、その後自身の行っていることのリスクや結果を伝え、本人の意思に沿って手助けを行っている。ブリティッシュコロンビア(5月15日? 5月21日)1. SOS Children's Village British Columbia(SOS BC:チャリティ団体)SOS Children's Village British Columbia(SOS BC)は、発展途上国の孤児の生活状況を向上させるための国際的チャリティ団体であるSOS Children's villageのBritish Columbia(BC)支部である。SOS Children'svillageは世界134ヶ所に支部が存在している。SOS BCの目的はその他の支部とは異なり、BCの社会的養護の必要な児童にのみ焦点をあて、財政面でもSOS Children’svillageとは別である。SOS BCはBCの里親家族に無料でChildren's village (Surrey)家やセラピーを提供しており、全ての家は外観では一般の家と相違はなく、Children's village(Surrey)と呼ばれる場所に5件、その他の場所に11件の家を所有している。Children's village(Surrey)の家の裏には共有のバスケットコートや遊具、広場があり、セラピーを受けられる建物もある。セラピーはニューロフィードバック(Neurofeedback)、アートセラピー及び音楽療法を、里親、里子の両方に提供しており、宿題を一緒に行う学習クラブもある。里親、里子両面から里親家庭全体をサポートし、安定した継続的な家庭環境を作り出せるようにしているのである。ただ、子どもの里親委託を決めたり、里親トレーニングを実施したりするのは州政府であり、SOS BCに来る段階では里親家族としてすでに家族ができ上がっている。里親トレーニングやマッチングに介入することができないことを残念がっており、今後の目標としてあげていた。なお、里子の9割はアボリジニで、里親の多くはフィリピンからの移住者ということである。?32?