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概要

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由に行き来できる環境である。同じセンター内に乳幼児がおりコミュニケーションを取ることができることも良い影響を与えているようだった。気持ちを落ち着けるためのクワイエットルームという部屋もあり、好きな時に音楽を聴いたり、プロジェクターで絵を映したり、カラーライトをあてたりできる。クワイエットルームも利用者が気持ちよく日々を過ごす手助けとなっている。4. The Bridge Program(ブリッジプログラム:社会への移行プログラム)アメリカでは、発達障がい者や身体障がい者といった特別支援教育の対象者は皆、年齢的には高校を卒業する18歳になっても高校卒業資格を得られていない場合は、22歳まで教育を受ける権利があり、この権利は法律で規定されている。ブリッジプログラムはその教育機関の1つであり、18歳から22歳までの発達障がい者を受け入れ、彼らが自立して社会へ適応するための移行プログラムを提供している。障がいのレベルによってクラスを分けており、それぞれに合ったプログラムを提供している。個別の支援計画および目標も明確に定められている。授業は、コミュニケーションの方法や料理など、学校内で行うものもあるが、その多くは、公共の交通機関の利用方法や職場・グループホーム見学など、外に出て行う授業である。レベルの高いクラスでは運転免許の取得に向けての学習に取り組んでいる。あくまで学校なので、土日は休みであり、夏休みや冬休みも存在するが、長期休暇中も通常よりレジャーに近い形でプログラムを提供している。家から通っている生徒が多いため、家族の協力も重視しているが、中にはグループホームから通っている人もいる。仕事が見つかれば、学期途中でも来なくなることも可能で、全ては生徒自身及び家族の選択次第である。ここでの繋がりは学校終了後も生徒にとって重要なものとなっているようである。5. We Care(ウィケア:乳幼児のための早期教育)ウィケアには大きく分けて3つのプログラムがある。1つ目は18ヶ月から3歳までの特別な支援を必要とする乳幼児のための特別支援教育である。2つ目は低所得家庭で育てられている、もしくは、メンタルヘルスの問題を持つ3歳から5歳児への早期教育である。3つ目は家庭支援である。特別支援教育については、Regional Centerからの紹介が必要で発達の遅れが見られる子どもと、身体的に支援が必要な子ウィケアの外観どもの両者を受け入れている。8時半から13時まで子どもを預かる。親が連れてきて迎えに来るケースもあれば、福祉バスで来て、授業が終わった後に福祉バスで別のデイケアに行く子どももいる。クラスには担任が1名とアシスタントの先生が3名程度、皆で10名程の子どもを見る。クラスは子どもたちの発達レベルに合わせて2クラスある。言語療法士など1週間に1度訪問してくる専門家のアドバイスを受けながら、残りの日は専門家の指導?25?