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概要

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ここでは、通所者は5つのグループに分かれて作業をする。この作業所に通所するにはRegionalCenterからの紹介が必要である。仕事内容は箱詰めや封筒入れの作業で、適宜休憩が与えられ、自身で席を離れることも許可されている。その際は、必ず担当スタッフに伝えてから席を離れるよう教えられていた。与えられた作業が終われば、パズルなどをして次の仕事が与えられるまで待つが、待つのが苦手な通所者もいた。自分の時間の使い方や、職員へ自分の意思を伝える方法を身につける場にもなっている。週のうち4日は作業で、1日は授業を受ける。この授業でも、コミュニケーション方法や公共交通機関の利用方法などが教えられている。また、作業所全体でボーリングに行く日などもある。この作業所では、通所者全員の状況を把握するマネージャーにより、個々の作業遂行率が出されている。これにより、数値として通所者の成長が分かり、給料も作業量に応じて支払われる。これらの情報は通所者とのミーティングの時にも利用される。ミーティングには通所者本人、CSSのマネージャー、所属のグループホームのスタッフ、Regional Centerのケースマネージャー、通所者の家族等が参加する。CSSのマネージャーからまず本人の状況が報告される。ケースマネージャーは通所者が作業所で何か問題を感じていないかを確認、そして通所者本人も含めて目標を決める。目標は個々の通所者に合ったものが設定される。通所者本人も含め目標を明確に設定することはとても重要なことである。3. George Miller Centers(ジョージミラーセンター:発達障がい者通所施設)この施設もContra Costa ARCが提供しているサービスの1つである。乳幼児のためのプログラム、11歳から22歳までの放課後レクリエーションプログラム、成人及び高齢者へのデイプログラムの3種類のプログラムを提供している。利用者は、基本的にはRegional Centerを介して来る。乳幼児のためのプログラムは家庭に出向き支援を行うケースとセンター内で支援を行うケースがあり、子ども自身のケアと両親へのケアの両方を行う。また、言語療法などの専門的なケアも提供している。絵カードを利用して子どもが自から要求することを教えたり、適切なコミュニケーションが取れた時に報酬を与えることでコミュニケーションの方法を教えたりして、指導に応用行動分析(applied behavior analysis)的手法が使われていた。午前の部と午後の部とに分けて別々の子どもに対し支援を行っている。放課後レクリエーションプログラムについては見ることができなかったが、学校が終わって14時頃から集まり始め、17時まで預かっている。何かを教えるというより、集まって楽しむという目的で運営されており、子どもをここに預けている間は、親も仕事ができるという意味では、学童保育的な印象である。大人へのデイプログラムは車椅子利用者でも受け入れており、この施設の利用者ができることを少しでも増やし、楽しく充実した生活が送れるように工夫されている。庭でガーデニングを行ったり、授業をしたり、運動を行ったりと様々な活動を行い、成人のクラスと高齢者のクラスは自?24?