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概要

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コンコードハウスの他にConcord Residential Club(p.22),Evergreen(p.22),Wisdom Path(p.23),Way of the Elders(p.23),The Center of Well-Being(p.23)というサービスを18歳以上の発達障がい者に提供している。利用者はRegionalCenter(p.12)を介して入居、運営費は州から支給されている。コンコードハウスは4段階あるレベルの中で軽い方から数えて2段階目のレベル2に区分される施設で、現在男女合わせスタッフのみなさんとて15名の発達障がい者が入居している。基本的には全員仕事をしており、自立を目標としている。そのため、コンコードハウスでは入居者の自立に向けてのやる気を大変重要視している。また、入居者の家族の協力も不可欠と考えており、最低1ヶ月に1回は会いに来ることを求めている。外出先や外出および通信の頻度など、家族と入居者の関わりに特に制限はない。入居者は自立が軌道に乗ってくるとコンコードハウスの近くにある、サテライトハウスというスタッフのいない家に移動しEast Bay InnovationというNPOが行っているサービスの1つであるIndependent Living Service(ILS)の力を借りながら自立生活を始めるケースもある。ILSは最高1週間に9時間まで様子を見にきてくれ、生活のサポートをしてくれる。サテライトハウスは3棟あり、男性用が1棟、女性用が2棟である。サテライトハウスのメンバーはコンコードハウスに遊びに来る事も、コンコードハウスで一緒にご飯を食べる事もできる。さらに自立するとConcord Residential Clubというアパートに移動し、ILSの力を借りながら一人暮らしを始める。コンコードハウスもサテライトハウスも住宅の中にあり外観からはグループホームとはわからない。コンコードハウスは1階にキッチン、ダイニング、ゲームルーム、テレビルーム、エクササイズルーム、洗濯ルーム、庭があり皆が集まれるようになっている。1階にはレスパイトケア用の個室も1部屋あり、必要な時に地域の発達障がい者が泊まりに来ることもできる。2階に入居者の個室がある。個室に浴室やトイレが付いている部屋もある。サテライトハウスはコンコードハウスに比べると、小さい家で5名程が暮らすことができる。入居者は、Regional Centerを介して入居してくるため、Regional Centerのケースマネージャーがついている。ケースマネージャーは3ヶ月に1度様子を確認しに来る。ケースマネージャーは職場のミーティングにも参加し、担当しているクライアントの状況を確認し、何か問題があれば解決できるよう手助けをする。入居者も必要であればいつでもケースマネージャーに連絡をすることができる。スタッフは施設長1名と、直接処遇スタッフ6名の計7名である。1日2名? 3名のスタッフが勤務しており、交代で宿直勤務を行う。スタッフの出身はフィリピンやメキシコと様々であった。家庭的な雰囲気を保つことも意識されていたが、スタッフは入居者が自立できるように手助けを行うことが1番の役割である。そのため、スタッフは入居者に必要なスキルを「教える」ということをとても重要視している。毎週スタッフミーティングが行われ、個々の入居者の状況が把握されている。?20?