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概要

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ニュージーランド政府は親が保育活動に関わり、学んで親自身が成長する事は家庭の質の向上、子どもの福祉の向上に繋がり、意義があると考えているとの事。保育施設だけでなく、親を含めて教育を考えるという発想は素晴らしい。ニュージーランドでは全ての乳幼児の教育・保育施設で、乳幼児統一カリキュラムの「テ・ファリキ(Te Whariki)」を元に、教育が進められている。テ・ファリキはマオリ語で織物のマットを意味する。(1)アリスタウンプレイセンターについて住宅街の公園の横に位置し、虹色に塗られた建物に目を奪われる。ここは1950年代に始まったプレイセンターである。平日9時? 11時30分、曜日によっては13時まで活動をしている。週に1日は一般の保護者と乳児にスペースを提供している。子ども5人に対し大人が1人の配置(水遊び時は子ども2人に対し大人1人)。シフトが組まれ、1週間に1度程割り当てられている。2歳半以下は保護者が必ず同伴する決まりがある。35家庭の45人の子どもが在籍し、訪問日には子ども23名、大人(親・祖父母)13名が参加し、実際にはかなり大人の割合が多い。3歳以上の子はほぼ毎日通っている。ニュージーランドでは5歳の誕生日になると、個別に入学出来るシステムになっている。(5歳で入学可能で、6歳からは義務となっている)(2)活動内容子ども達は沢山の活動から自由に探検して新しい事を学ぶ。ドレスアップ、ペインティング、クッキング、大工仕事、クラフト、水・砂遊び、戸外活動エリアでは想像力を働かせる表現遊びや冒険が出来る。基本は子どもが活動を選び、親たちがサポートをする。1日に1度は食べ物に関するアクティビティーを行い、この日は果物を切って盛り付けていた。林檎の種を見つけた子どもに芽、木、花、実の話を聞かせながら行われていた。自然物を利用してのコラージュ、石にペイントをするクラフト、戸外では、遊べるように環境を整え、父親が弾くギターを聴きながら砂場遊びをする、ゴーグルをかけた子が大人の手を添えられながら本物の金槌で釘を打つ。大きな画用紙に描かれた絵や歌詞を見ながら、手遊びや歌を楽しむ。片付けは2歳は2つ、3歳は3つと、年齢に応じた数の玩具を片付ける。アリスタウンプレイセンターの外観、戸外活動スペース、大工作業をする様子・大人の肘と釘、マオリ語の挨拶の表示。?90?