ActiBookアプリアイコンActiBookアプリをダウンロード(無償)

  • Available on the Appstore
  • Available on the Google play
  • Available on the Windows Store

概要

kaigaikenshu_43

4.参考文献・URL・器具等(日本の施設で導入・利用可能なもの)・DavidJ.Miklowitz,MaryP.O’Brien,DanielleA.Schlosser,etal.(2014)Family-Focused Treatment for Adolescents and Young Adults at High Risk forPsychosis:Results of a Randomized Trial. JAACAP, 53(8), pp.848-858・GloriaFilaxandDenaTaylor(2014)Disabled Mothers ?Stories and Scholarship by and about Mothers withDisabilities. Dementer Press・Lene Halling Hastrup, Christian Kronborg, Mette Bertelsen, et al. (2013)Cost-effectiveness of early intervention in first-episode psychosis:economic evaluation of a randomized controlled trial (the OPUS study).The British Journal of Psychiatry 202, pp.35-41・MeganKirshbaum(2000)A disability Culture Perspective on Early Intervention with Parents withPhysical or Cognitive Disabilities and Their Infants. Inf Young Children,13(2), pp.9-20・Through the Looking Glass (2001) Adaptive Baby Care Equipment Video and Book5.今後の研修生に対するアドバイス日本国内にいるうちから渡航する国については、福祉関連の情報だけでなく、日本との間の時事問題や社会問題などについても広く知識と関心を持っておいたほうがよい。特に日本人は、自国の中世から近世までの歴史については非常に詳しいが、近代から現代史についてはほとんど知らない。例えば、日本社会では‘Sensitive Issue’として触れないような話題や時事問題について現地の研修機関で遭遇することもある。英国では率直に「あなたの政治的意見はどう思うか?」とランチタイムに尋ねられることがある。そのときに問題の争点を押さえた自分なりの意見が言えることが大切である。私は、今回の海外研修に限らずこれまでの自分自身の国際交流経験や国際関係の状況などから、日本人は特に先の大戦のことになるととにかく日本が悪かったと謝罪で済ませようとする人が多いが、その方法は一番まずい態度であると感じている。かつて鈴木紀夫氏が著書『大放浪:小野田少尉発見の旅』(1974)のなかで、日本人は外国人と話すときには先の大戦のことについては「絶対に謝ってはいけない。謝ると自分の親の代(先祖の代)での問題が絶対に終わらなくなってしまうからだ」と国際交流経験を踏まえてのアドバイスを述べている。私も鈴木紀夫氏の意見に同感である。謝罪ではなく、日本が廃墟の中から復興していく時に世界中の人々から勇気と励ましを受けたことへの「感謝」を述べることこそ、未来志向で発展的な関係づくりに役立つ。そのためには、福祉に限らず広く近代史の知識や現代の社会問題についての知識に立脚した自分なりの意見が言えることが大切である。? 113 ?