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概要

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≪海外研修の成果等について≫1.研修の内容をどのように活かしているかFaircliff Homeにおいて学んだ利用者自身が選択できる多様な選択肢のある余暇活動の在り方を、筆者自身の勤務するグループホームでの支援に取り入れている。TLGの研修では、子育て中の親の使用する育児用品に対する創意工夫など環境設定への細かい配慮を学ぶことができた。これらは、筆者の所属する法人の就労継続支援B型作業所での個別支援に応用している。IFTで受講したカップル・セラピーでは、配偶者間の様々なトラブルを解決していくためには「彼らのフィーリングを聞くだけではなく「経済」と「生活時間のタイミング」を把握して、両配偶者がどのようにお互いの生活を経営していけばよいかを話し合えるようにする」というポイントを、面接やモニタリングの際に応用している。MFPでのBFTの技法、即ち、利用者が自分の持つ問題を明らかにし→解決方法を本人が実現可能な方法で5種類くらいピックアップする→選択した方法でどの程度達成できたのかを定期的に査定し、どうすれば目標達成に近づくのかをカウンセリングする、という一連の方法は、面接やモニタリングにおいて活用している。2.今後、研修の内容をどのように活かしていくかTLGの研修では、「障がいのある親が子どもを育てる」ケースや「利用者の暮らす地域の標準語(米国ならば英語、日本ならば日本語)ができない親の子育て支援」などのケースに対するプラクティスも受けることができた。また、Oxfsnにおいて、多民族多文化の集団の中で参加した傾聴トレーニングについては、今後、日本社会で生かす場が増えてくるのではないかと考える。MFPで知った「リカバリー」の概念は、これから長期的な目で利用者の方々の自己実現と社会復帰に向かう際の評価に役立つ。リカバリーとは、通常は「診断を受けた人が、治療を受け、診断名がなくなる状態」という状態を連想する。しかし、MFPの「リカバリー」の概念とは、「その人の目標や夢がどの程度達成できて、社会生活を営める状態になるか」を意味する。今後の支援にぜひ役立て活かしていこうと考えている。3.今回の研修で得た成果について(日本の施設で導入・利用可能なもの)筆者の勤務する特定非営利活動法人では、今後、利用者の方々の家族会を立ち上げる方針でいる。その際、今回の研修で学んだこと、見学した内容は、総合的に活かしていくことができる。? 112 ?