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概要

kaigaikensyu46

? 80 ?(1)歴史YMCA は、1844 年にイギリスのロンドンで慈善団体の一つとして創立され、サンフランシスコでは1853 年に設立し、地域に対して多様なサービスを提供することを目的としている。(2)活動内容YMCA は、年間約8,500 万ドルの予算で非営利団体として、子供から高齢者や障害者まで、地域で生きていくための能力開発を与える活動を行っている。利用者にとっては、“第2 の家”として、地域で健やかに成長し、自立した生活をするための支援が行われている。施設内は、様々なクラスに分かれており、毎日違うプログラムが立てられていた。利用者はそれらを自身で選択し、生活するために必要な能力を身につけている。また、公共交通機関を利用できない高齢者や障害者には、パラ・トラジットという小型バスやタクシーの補助システムが用意されている。このシステムは利用者が割引料金で利用出来る。他にも民間の介護サービスを利用して移動している方もいる。私が見学した時は、比較的、元気な高齢者が多く、主に移民の方が利用していた。年齢層によって、定額の月額利用料を支払い、低所得者のために利用しやすいシステムとなっていた。アメリカは、医療費が高いため、低所得者が病院で治療や入院をすることが出来ない。よって在宅生活を続けていかなければならない環境である。このようなコミュニティ施設は在宅での生活を継続させるための重要な役割を果たしていると感じた。2.Self-Help for the Elderly Jackie Chan Center(5 月16 日)  ~デイケア~(1)歴史Self-Help for the Elderly は、サンフランシスコに住む中国系の移民に対する高齢者サービスを提供するため、1966 年に創設された。当時は、中国系高齢者40,000 人がサンフランシスコの各地に在住しており、彼らのほとんどが低所得で貧困生活を送っていた。移民は差別が多く、仕事を持っていても賃金が安かったり、仕事がなかったりすることは珍しくない。ホームレスになる移民も多くあった。彼らが地域で安心した生活が送れるよう在宅介護サービスやデイケアを中心に次々と設立され、私が見学したJackie Chan Center は、1996 年にスタートした高齢者デイケア施設である。