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概要

kaigaikensyu46

? 51 ?う課題に取り組んでいた。女子生徒は手で操作をすることが難しいためオクトパスと呼ばれる自由に角度を変えられる自助具の先に直径5 センチ程の小さなスイッチを取り付けた。頭の左右にそれを設定し、頭を動かすことでスイッチ操作を可能にしていた。持続が難しいため、セラピストが励ましたり、スイッチの位置を知らせたりする。「日本からの訪問者に見せてあげて。」という言葉に顔をあげ、何とか目的の位置までぬいぐるみを動かすことができた。とても意欲的な彼女の顔つきが印象に残っている。自閉症スペクトラムの生徒は小集団のグループで「Bucket」という30 分程度のセッションを受けていた。取り組みはステージ1 から4 までに分かれており、興味を持ち、触ってみる段階から話を聞く、座る、順番を待つなどの過程をたどる。私が参加した時はステージ3 に取り組んでいるところで、順番を待つという課題であった。教師がモデルとなり、座って待つことや、呼ばれた順番に前に出て活動に参加することなどを見せてから生徒達が取り組むということを徹底していた。センサリールームオクトパスを使用した頭でのスイッチ操作をPT と取り組む素材別のスケジュールボード2 週目は11 歳?17 歳までの生徒が在籍しているクラスに参加した。クラスの活動は低年齢のクラスと比較して、より自立をするということを意識した取り組みが多くあった。コミュニティーの中で授業で習ったスキルを使うという取り組みを主に行っており、月曜日の朝は近隣のカフェへ朝食を食べに行く。生徒のスキルに合わせて、通常メニューで注文をする生徒、写真を持参して指差しで注文をする生徒、店員に直接食べたいものを尋ねる生徒など教師がサポートをしながら自ら注文をする。料理を待っている間も静かに待つことや食事はナイフとフォークを使用して食べることなどを確認する。食事動作は難しい生徒も多いが、教師からの励ましを受けながら挑戦する姿が見られた。同じ環境ばかりでなく、様々な環境にも適応できるようにとカフェの場所も変えていく。この日はいつもと違ったカフェに行くこととなった。ある男子生徒はいつもはパンケーキしか注文をしたことがなかった。今回はパンケーキのメニューがなく、どうなるかと全員で見守っていたが、ワッフルを選んで注文し、完食することができた。「積み重ねてきたことで、応用が利くようになってきているのだと思う。」と、教師は言う。年齢の高いクラスではコミュニケーションスキルの上達も生徒にとって大きな課題となってい