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概要

kaigaikensyu46

? 36 ?手と目の協応を練習する。床での取組みから今度は壁の黒板へチョークで言われたアルファベットを書くことを行う。視線を下や上へ持っていき、色々な目の使い方を意図的に取り入れている。それが終われば、おやつとして持参したりんごを食べる。食べる前に口の体操を行い、口を閉めることや舌の動かし方などを指導する。以前は一気に口に入れていたが、一口ずつ食べることを練習している。一口りんごをかじったら目の前のお皿の上に置く。前に鏡を立て、どう食べているかを自分でも見るようにしている。フォークとナイフの練習も行い、フォークを前後に動かして切ることを指導する。通常、りんごは手づかみで食べることも多いが、食事ではフォークとナイフを使うため、この様な練習にも取り組んでいる。OT というと手先を動かす練習のイメージであったが、全ての活動が生活のスキルに繋がっていたことに驚いた。一つひとつの活動時間は10 ?15 分程度で切り替わり子どもが飽きない長さである。課題としてすること、自分で選択してすることがうまく組み合わされ、子どもが楽しんでセラピーを受けている様子を見ることができた。フォークとナイフを使用して食べる練習文字の認識言われたアルファベットを黒板に書くカリフォルニア州 ロサンゼルス1.Culver District Special Education Pre school  ?インクルージョンシステムを導入した幼稚園?Culver 学区内に3 つ、インクルージョンシステムを導入した幼稚園がある。そのうちの1 つを訪問した。一般の幼稚園に障害のある子どもが統合されている。訪問したRoom 6 では14 名の子どもが在籍し、内6 名が軽度の障害のある子ども達である。職員体制は幼稚園の先生、特別教育の先生がクラス担任として共同でクラス運営を行っている。アシスタントの先生が2 名。行動調整が難しい男児にセラピストが1 対1 でサポートをしていた。バランスを保つ練習