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概要

kaigaikensyu46

? 34 ?については計画はないのだが、中にはあれも、これもという保護者もいるし、高いゴールを求める保護者もいる。実年齢の発達以上の望みは受け入れることは難しい。そういう経験は私にもあるが、とにかく親とよく話すしか解決方法はないのかもしれない。」と、Hughes 教授は言う。最後に、これからの学生に期待することを尋ねた。とにかく、修士まで行ってトレーニングができるようになること。リーダーになることを望む。学校を、教育をどんどん変えていって欲しいと思っている(研究も含めて)。現在のシステムでは特別支援の教育内容について、チェック機能がないのが現状である。内容が良いものか、質はどうなのか、それを常に問うこと。教育を正しく行い、形作っていける人材となることを願っている。カリフォルニア州 アーバイン (5 月16 日~ 5 月20 日)1.Montessori International Academy  ?日系 モンテッソリー教育幼稚園?モンテッソリー国際学園の炭川園長はアメリカでモンテッソリー教育を学び、ABA の行動療法士の資格を得た。学園設立以前は自宅でモンテッソリー教育、セラピーの教室を開いていたとのこと。現在は、学園を経営する傍、障害のある子どものミュージカル劇団での活動も行っている。劇団は2009 年から開き、様々な障害のある子どもたちが参加している。毎年、発表会も行い、800 人を超える観客もあり大盛況である。母の衣装作りや父のプロップス作りなど多くの人の協力を得ている。また、その兄弟、姉妹の参加も可能としている。多感な時期に兄弟、姉妹は色々な思いをどう受け止めていくか。ここへのサポートも必要ではないかと感じ、兄弟、姉妹のバディープログラムを考え、ミュージカルをみんなで盛り上げていくことにした。最初は自閉症スペクトラムの子達は模倣が難しいのでは?と思っていたが、兄弟、姉妹の力も借りながら形になってきているとのこと。学園には現在、IEP を持っている子どもが3 人在籍する。定期的なペアレンツミーティング(親との懇談会)を行っていたのだが、その際に兄弟達の存在に気づき、その兄弟達も交えて何かできないかと考えた。その3 人と兄弟達のグループを作り、サークルタイムや活動など自らがその指導に当たっている。彼らがどう育っていくのか、期間限定ではなく、そのグループをもう少し長く見ていきたいと考えている。この学園においても、子どもは障害があってもなくても一緒だと考えている。他の子ども達にもそれぞれに課題はある。ただ、障害があった場合は早期から療育を始めることは大事であると考えている。それがABA セラピーでなくても良い。子どもには何かしらの刺激が必要である。学び方の違う子どもたちのワイヤーが頭の中でどう繋がって理解していくかを探ることは本当に難しい。何を学ばせるか(数字、文字等)ではなく、どうやったら学ぶことができるか、その方法特別支援教育のスペシャリストHughes 教授と