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概要

kaigaikensyu46

? 113 ?食事の種類は、糖質制限食、減塩食、脂質異常症食(コレステロール制限)、腎臓病食(たんぱく質・塩分・リン制限あり)、グルテン制限食等の治療食に加え、ベジタリアン、高カロリー食、高たんぱく質食等、あわせて24 種類。種類の多さに驚くとともに、塩分制限食が塩分2g 以下ということに驚いた。ハーブやスパイスを多く使用しており、塩分による味付けを減らすことができるのは、食文化の違いであると感じた。地下にある厨房で調理している。現在調理スタッフは8 名在籍。食事時間になると、厨房スタッフがフロアのダイニングルームに出向き、食事を盛り付ける。目の前で盛り付けることで視覚、においで食欲を刺激する。プレート保温器プレートをのせると磁石の力で徐々に温かくなる盛り付けのための計量おたま例:メイン料理は大1 スクープ訪問日の昼食(日替わりメニュー)(3)栄養管理について食事の種類や形態等の提供食事情報他、入所者の個人情報は全てタブレットで入力可能な電子カルテにて管理されている。食事が終わると、摂取量を入力する。0 ~ 25 %、26 ~ 50 %、51 ~ 75 %、76 ~100%から選ぶ方式となっており、簡単に入力ができるようになっている。CNA がチェックしており、50%以下ならば栄養補助食品を提供する。また、水分補給は積極的に行っているが、COPD(慢性閉塞性肺疾患)、浮腫がある方、低ナトリウム血症の入所者に対しては水分管理を行っており、摂取量を記録している。糖尿病患者の血糖管理も同様。体重測定の頻度は人によって異なる。入所後3 日間は毎日測定し、それ以降は基本的に月1 回の頻度。心不全や浮腫がある方等、医師の指示があったり、多職種で必要だと判断された場合は週に1 回測定する。入所者に対する教育もしている。この施設を受け持っている管理栄養士は1 人であり、週に1 回訪問し、1 回で7 ~ 8 人の入所者を確認する。また、新規の入所者は入所2 週間以内に状態を確認し、サービス計画を作成する。緊急時は電話での依頼となる。日頃の食事摂取量の観察および管理はCNA を中心に行われており、栄養士は助言者のような立ち位置にいるようだ。ペースト食の盛り付け工夫絞り袋でしぼる(ホットドック)ダイニングルームに出向き、厨房スタッフが盛り付ける