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概要

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【サンフランシスコでの合同研修を終えて】Ⅰ.医療法人ふらて会介護老人保健施設やすらぎ理学療法士武智薫出発前、サンフランシスコに対する私のイメージは映画などで見たことのある風景・・・勾配のある坂道・路面電車・青い空とゴールデンゲイトブリッジ。研修に旅立つ前は、個人研修の最終調整や出発の準備に追われ、サンフランシスコについての情報を調べる間もなく出発の日を迎えた。もともと好奇心旺盛な私にとって、この合同研修は自分の研修テーマ以外にも様々な施設でアメリカの社会福祉だけでなく、他の研修生のテーマについても幅広く学ぶことができる充実した毎日だった。個人研修先を自分で交渉・調整していたので、毎日内容の濃い・充実した研修を受けさせてもらえること自体が本当に有難く、尽力してくださった財団の皆様やコーディネーターの直井先生、稲垣先生、他講師の先生方、受け入れて下さった研修先の皆様には本当に感謝の気持ちで一杯でした。どの研修先でも、せっかく与えて下さった機会を無駄にしないように、一言一句・聞き逃さないように、一挙一動・見逃さないように取り組んだ。また、同期の素敵な研修生のおかげで、笑いあり・涙ありの1週間。かけがえのない仲間となった43期生の4人で一緒に合同研修ができたことは、今回の海外研修第一幕でとても重要なことであり、一生忘れる事のない日々となった。研修ではアメリカの社会福祉だけでなく、アメリカと日本の様々な違いについても学ぶことができた。特に印象的だったのはアメリカと日本のお母さんの子育ての考え方の違い。2日目のABCプレスクールで質問された“アメリカと日本のお母さんに対するアンケートで、自分の子どもにどんな風に育って欲しいかをアンケートした所、答えにどのような違いがあったと思います?それを考えながら今日は研修してみて下さいね!”研修後の答えは、アメリカのお母さん→自分の意見を言えるようになって欲しい。日本のお母さん→周りに迷惑をかけないように育って欲しい。納得のいく答えだった。一番印象に残った研修先“Through the looking glass”のあるエド・ロバーツキャンパス。TLGの創始者、Dr. Megan Kirshbaumのお話しの中で“Disabilityは障害ではない。社会や環境が適応できず、obstacleがあることが障害である(そういう社会自体が障害である)”という考え方。そして障がい者の自立生活運動の発進地であり、センターであるCIL(Center of IndependLiving)。CILのExecutive DirectorであるMr.Stuart S.Jamesに研修後尋ねられた“What’s yourgoal?”ただ研修で知識や経験を得るだけでなく、それを生かして自分がどうなりたいのか?何をしたいのか・・・目標設定を明確にすることの重要性に関して深く考える良い機会を頂けた。研修先への移動中にシリコンバレーのGoogleやFacebookの本社近くを通った。現在、サンフランシスコは西海岸の経済の中心地。これらの大手IT企業に勤める職員がサンフランシスコに住み、シャトルバスなどで本社へ通う。そして周辺ではスターターと呼ばれる少人数のグループが上場、もしくはユニコーン企業になり成功する事を夢見て起業していると聞いた。“自分の意見を言える、そして何かを発進するエネルギーに満ちた街”それが研修を終えた後のサンフランシスコに対する私のイメージとなった。?12?