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高齢者の生活の質を改善、向上させるため、福祉用具を展示して、設備、支援技術に関する情報、アドバイスを無料で提供している。介護福祉機器センターには、作業療法士が勤務しており、高齢者、障害者、家族に福祉用具の検討と選定、使用方法等の説明を行っている。また、サポート団体、コミュニティグループ、学生に対しての施設の見学案内や広報活動も業務としている。展示ブースには、シャワーチェアー、車椅子、ウォーカー、杖、キッチン用品など多種多様に展示されており、私は、移乗用リフトに興味があったので、リフトの使用方法、安全安楽な移乗方法の説明を介護福祉機器センターにて受けた。日本でも福祉用具の展示はされているが、手に触れることのできる福祉用具の展示数が少なく、パンフレットでの説明が主である。このようなセンターがあれば、専門家からのアドバイスを受け、より幅広く福祉用具の選択が可能になる。2.Aged Right Advocacy Service Inc. (5月15日)~高齢者虐待防止センター~(1)施設概要とサービス提供内容高齢者虐待防止センターは、国と州からの補助金によって設立された擁護団体組織であり、運営は独立して行っている。職員構成は、管理者2名、相談員10名。家庭内や高齢者施設内からの虐待通報や相談は、窓口、電話、メールにて対応。多くの医療福祉関係施設には、高齢者虐待防止のパンフレットが置かれており、医療介護従事者、コミュニティグループ、ボランティア高齢者虐待防止センターにて団体、高齢者やその家族などへ虐待防止対応、発見システム、人権擁護等の広報活動も行なっている。なお、オーストラリアは多民族国家であるため、無料通訳サービスが準備されている。高齢者虐待には、身体的、心理的、経済的、性的、介護放棄等があり、通報や相談内容には、子供や孫からの心理的、経済的虐待、具体的には、暴力、無視、生活費の使い込みなどがある。家庭内で虐待されている高齢者を擁護するため、このまま在宅生活で安全かどうか、高齢者施設へのショートステイ等も考慮する。虐待がエスカレートしないように、家族にメンタルヘルスサポートを受けることを促したり、また、第三者に経済的管理を依頼することもあるようだ。高齢者施設内での虐待は、利用者本人や他の職員の通報により、相談員が虐待内容を聞き、虐待された利用者本人の了解を得て、報告書を作成、施設長へ是正するよう伝える。しかし、虐待?94?