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≪海外研修の成果等について≫1.研修の内容をどのように活かしているか<社会福祉の原点は、個々の人>先駆的で魅力のある活動を支えているのは、建物や設備ではなく、人であると改めて思った。今までも、小さく古い民家を改装して行う作業所から始まった活動に自信をもって取り組んできたが、これからも原点を「人」と考えたい。人間関係で、利用者、実修生、ボランティア、職員等の立場的な違いはあっても、人格は同じで、人間関係の中での壁を作らずに共に寄り添い、互いに学び合う関係を元に活動する事を心掛けている。なにより、今回の海外研修で、社会福祉は、個人の意識や思想で作られる事を学べた。個人が考え、それを個々に実践すると、先進的な社会福祉国家になる。それを認識、意識し、学ぶ必要を感じたので、そのきっかけの人材が集える場、また、多くの方が自分の魅力を表現や生む空間を福祉の現場に作る事に取り組んでいる。2.今後、研修の内容をどのように活かしていくか<福祉とは、「生きる術」に多くの人がかかわる事>多くの活動の賛同者を得る事は、魅力と理念を広く社会に伝える事になると体験した。(69,70,75,78 ページ参照)福祉的アトリエの経営の原点の理念に、現代社会の行き過ぎた資本主義、物質社会への危惧を感じている方々が「生きる術」を探求している活動があり、それをスポンサーから経済的な協力を得ていることを世界各地の現場から見てきた。先駆的な福祉活動に多くの方々からの協力を得る事は、社会福祉の一環である。それらで十分な資金を得れば魅力的な活動の発信の機会や方法を多く持てる。また、これから得た情報と実践方法を元に活動をしっかりと作り上げたい。小さな事業所でも魅力を保ち、経済的にも安定させた上で社会に、世界に表現してゆきたい。3.今回の研修で得た成果について<日本の活動を誇りに>日本の施設は、国際的な協力ができる実力を持ち、日本流の先駆的な取り組みは世界に表現できると確信した。既に、日本のアールブリュットは、フランスやスイスなどで認められ、多く紹介されている。(73 ページ参照)しかし、そもそもアウトサイダーアートやアールブリュットは、どの国でも、一般的な認識は薄い。まず、日本の社会で多くの方が、アールブリュットの事を知る機会や、誰もが気軽に訪れ、創作する事が出来るアトリエなどを作りたい。アールブリュットは、人が「純粋に生きる事の技」を知るきっかっけだと思う。その作品や活動に人が興味を持てば、個人の感性が磨かれ、それが「誰もが満足する社会」、福祉社会の思想に広がると思う。また、それぞれの活動拠点や情報を共有できれば、その活動に触れる機会が増える。(69 ページ参照)また、国際的な情報共有で更なる活動が広がる。(74 ページ参照)4.参考文献ON THE MAP / Art Brut du Japon / ART BRYT JAPAN SCHWEIZ /SOVAREN DAS HAUS DER KUNSTLER / Pearl of Arts Project Australia/ATELIER CREAHM The Seven Ravens / Imaginarium :work by Adam Knapper他?84?