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収納庫の内で、室内の環境を保つ為の機器をみて作品が芸術として大切に保管されていることがわかった。また、学芸員の方が展覧会を企画している場で議論する機会があり、そこで、研究の意義を感じた。印象的な事として、館長がここの活動は、「芸術」として取り組む「gugging」などからは、おそらく批判的な評価と少し悲しげに話した。館長も絵を描くそうで、本来は純粋に「芸術」として活動に取り組みたいが、施設の維持には、教育的目的と、精神保健の研究対象的な意味を持たせて公のお金を得ないと経済面で運営が難しくなると話していた。そして、「Nobuは、絶対Arts Project Australiaに行きなさい。そこは、きっと楽しめるわよ。」と言って住所等を私宛にメールで送るように職員に指示してくれた。また、10月にメルボルンで行われる国際会議も紹介された。Arts Project Australia(6月19、25日)~アトリエ~40年の歴史を持つ大規模なアトリエ、スタジオ、工房である。建物は、2階建て、1階には、広い展示スペースと事務室があり2階がアトリエになっている。所属作家は100名を超え、毎日40名ほどの作家が、陶芸、絵画(油、アクリル、水彩等)、コンピュータグラフィックスで創作活動を行う。2日間訪問したが、一日目は、ダックスセンターからの帰りに寄った。アポなしであったにもかかわらず、ギャラリーマネージャーのSim Luttinさんが丁寧に対応して下さり、明るい立派な建物ですその後、総括責任者Sue Roffさんから歓迎と共に、1時間以上かけて施設を歩きながら説明を受けた。また、資料として、沢山のフルカラーの作家の個展やグループ展のカタログや施設案内をいただいた。そして、後日何日間でも研修で訪れる事を了解してくれたが、スケジュールが合わずに、結局、視察的なものになってしまった。作家らが創作に取り組む現場に十分に滞在したが、時間をかけて一緒に創作活動を共にする研修をしたかった。研修中にみた作家らの作品に取り組む様子と周りの職員の動きの関係は、見事であった。職員が見事な作家と作品に出会いました作家の創作活動の支えになり、作家は自主性を失っていない。その作家と職員の人間関係がその調和につながっていると考えられる。大規模なアトリエで質が高い活動、また福祉としての機能を持ちつつ芸術的な魅力を保っている事に感心した。Sueさんが館内を案内してくれる時に「私は、全く芸術が分からないの。でも、建物とかの整備の資金集め?80?