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ストラリアの原住民の楽器)を吹いた。心が洗われるセッションであった。一連の流れは、セラピー(治療・療法)的な要素も含まれるように思うが、Gerhardさんは、「目的が治療ではないから療法とは違うよね。」と言っていた。セッション後、コーヒーブレイクを入れて、再び、バンド練習に入る。次々に色々な曲を練習する。新しく取り組んでいる曲は、途中、曲を止め、音の入れ方や、ボーカルの確認等をする。私も知っている曲は、共に歌った。心が曲に入り込み開放感を感じる。昼食まで練習が続いた。自分の能力の可能性を広げる感覚、それが、メンバーとの一体感から生まれる。個々の輝きの源を感じた一日であった。・「Social Role Valorization」ここでは、自分の生きる事の輝きが社会で認められる。これがSocial Role Valorizationではないだろうか。また、合同研修で工業的な作業を行うワークショップで元「Bali」のドラマーにお会いしていた。その彼は、現職場のプレス作業が大好きだと笑顔で話す、そこに誰もが様々な生き方を選択出来る福祉社会の実力を見た。Ⅲオーストリアマリアグギング(Maria Gugging)haus der kUnstler / museum / galerie/ atelier・gugging(5月12日~5月16日)~芸術家の家・美術館・ギャラリー・アトリエ~<施設概要>マリアグギングの丘の上に「gugging」は、福祉施設としての機能を満たしながら、芸術活動の場として存在する。「gugging」の活動を「福祉」と呼ぶ人はいるのだろうか・・この活動は、「芸術」だ。福祉的に「芸術家の家」は、グループホームとして機能し、「アトリエ」は、活動センター的な機能を備えている。また、「アトリエ」は、障害の有無に関わらず無料で創作の場として市民にも開放され、紙や絵の具などアトリエ表示の看板もデザインされていますに揃う材料なども自由に使える。他にも児童などが芸術的な活動の為に訪れる空間も用意されており、先駆的で差別なき福祉の機能を持っていると言える。元々は、精神病の回復期の患者の家や療育所として1889年に設立された。現在、1983年に入職した精神医学博士で彫刻家のjohann feilacher氏が1986年から総括責任者として、各部門の信頼できるスタッフらと共に「gugging」をIntegrative Culture Center(差別なき芸術の中心地)として発展させて世界に「gugging」のアーティストらの作品を紹介している。?71?