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ケーキ、ビールやコーヒーなどが用意されていた。それを住民らが集い楽しみながら、壇上では政治演説がされ、その合間に「Bali」が演奏をする。「Bali」はロックバンドである。オリジナル曲にビートルズなどの誰もが知る曲を織り交ぜた演奏を会場に響かせる。演説の合間の演奏に会場の方は、リズムに合わせ足で拍子を取り、各曲の終わりに拍手でメンバーを讃える。バンドを総括するGerhardさんが、「Bali」はプロバンドと称した意味を強く感じる。会場がメンバーを「障害者なのに演奏出来て偉いね。」のような労った感覚でなく、プロバンドメンバーとして接しているのだ。会場の様子は、政治家の演説も興味があれば聞き入り、つまらなければ、知人らと談話を楽しみビールなどを飲んでいる。「Bali」の演奏を好めば楽しむし、人と会話が盛り上がれば、静かな場に移動する。個々に好きな事をしている。しかし、会場に白けた雰囲気が漂ってもいない。そんな「個と集団」が尊重された調和のとれた会場で心地よく「Bali」の演奏が響いていた。・「ぬるいビール」と「満足」と「福祉国家」会場のビールはぬるい。その理由に多くのデンマークの人々は、自然エネルギーのみの電力生活を求めて、ビールを冷やすことを無駄と考えたからと聞いた。何に満足し、何から幸せを見出すかは、個人が選ぶことだ。不思議とこの会場では、ぬるいビールが美味しかった。そして、世界一幸せに暮らす人が多い国の満足上手の一面に魅せられた。・「Bali」の魅力と「障害」演奏を終えた「Bali」のメンバーと共に楽器やアンプ、コード等を片付けて、ワゴン車と牽引する運搬車両に詰め込んだ。インディーズバンドのツアーに同行するファンの気分だ。そしてバンドメンバーらと共に、Odenseの活動センターのスタジオまでワゴン車で向かう。車内は、アーティストらの演奏を終えた心地よい達成感に満ちていた。「障害」って何だろう。「障害」を悲観する感覚は、なぜ生まれるのだろう。バンドメンバーの魅力を目の当Drummer&Bassistたりにすると、「障害者」であることを誇れるように思う。彼らの輝きは、「障害」をポジティブに社会に表現する世の光だと強く思う。決して、人と能力を比べて優越感から人は輝くのではない。己の能力を可能な限り、最大限に使う事、また、使う為の取り組みをしている事で輝く。私は、「Bali」のメンバーと過ごして確信する、自分の授かった能力「天分」を悲観する意味はない、その能力を精一杯使うことが豊かな人生だと言う事を。・「Prospect ART」のアトリエ美術のアトリエ(工房)で体験をした。この日は、作家の数が4人と少ない、曜日によって来?68?