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〈5月14日〉引き馬の際、馬がとても不安定になり手に負えなくなる。どんな時でも平常心を保つ。決して慌ててはならない。不安定な馬と慌てた人間の組み合わせは、コメディーのようにバタバタしてしまうことは想像に難くない。落ち着きを保った上で、次のような意識を身に付けるよう指導を受ける。○自分と馬の周りの空気全部を動かす気持ち←自分の空気で包み込む。○?確固たる自信を持つ←大丈夫なはずだから信じてもらえますか、ではなく、大丈夫だから信頼してついて来なさい。〈5月18日〉「覚悟が足りない」との厳しい指摘を受ける。馬にとっての信頼のおけるリーダーになること、日本に帰って研修の内容を生かし施設のリーダーとなる気持ちがあるのか。指導的立場になる者の在り方について考える。「自分の心の奥にエゴが無いかを見極め、正していく」「日本社会は本音と建て前の使い分けが多い。それが必要な場合もあるだろうが、八方美人のリーダーに人がついて来るだろうか」「リーダーが真っすぐ開放的な思考を持っていると、その空気が周囲にも伝わり明るい組織を作ることが出来る」。どれも納得のいく内容である。自分が日々をどうして過ごしているかを振り返ると耳の痛いことばかりであった。しっかりと意識を持っておくよう肝に銘じる。〈5月24日〉学ぶ姿勢について。自分の知識を知らしめよう、出来ることを見せようとの気持ちを無くす。今、学んでいることに集中して吸収する。吸収した上で今までの自分の知識、経験と照らし合わせ、必要か無用かを判断する。学ぶこと自体に壁を作ってはならない。〈5月26日〉自分が周りからどう見られているか、どう思われているかを捨てる。良い評価を受けたくて失敗を恐れ、本来のことが出来なくなっている、と指摘を受ける。その通りである。私は人が見ていると自分の思うように出来ないことが多い。人前での失敗は怖い。研修が始まって間もない頃に学んだ「ありのままの自分を認める」を再確認する。成功しても、格好悪く失敗してもそれが自分なのだから良いのである。自分を認めることは他人を認めることにも繋がる。〈6月1日〉「理想の自分を追いかけないと行き着く先がない」との指摘。これも研修の最初に学んだ短期的視点と長期的視点の思考である。10年後にこんな自分になりたいから、1年後はこんなことを出来るようになっていよう。そのためには、まず今日この課題に取り組んで身に付けよう。理想を追いかけるためには今の自分を見る。足元を見て、どう進むのか方向を決め、手に届くことからやっていく。?51?