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件の相談に関わったとのこと。コミュニケーション分野では、非識字者に関わることが多いようだ。子供の非識字者を専門にしている職員が2人おり、幼稚園や家庭に出向いてアドバイスをすることもある。成人の場合、家族も含めて補助器具のアドバイスの為、CRSに来てもらっている。作業療法士であるSisselさんは、親・子供の皆で話し合うことが重要と捉えて生活支援に繋げ、それらのニーズに対応するための様々な機器の情報収集や開発・研究をし、また、器具の展示も行っている。最新技術の視点センサーをインターフェイスにしたコミュニケーションツールから、様々なコンピュータの機器、車いす、電動いす、子供用の車いす(大人の物を単に小さくしたものではない)、生活器具、台所の水回りの蛇口、キッチン用品、リフト、別棟に住宅改築時の設置向きや位置関係の確認のための部屋、外出するための特殊形状の自転車、バイク、電動カート・・・多種多様の品々である。なにより、それらが単なる展示ではない。先に示したように相談を受けると、利用する本人家族から情報を集め、利用や導入する機器の調整等をし、提案後、実際に使う前に実生活を想定し試験的利用を試すのに十分な空間や部屋などが用意されている。それが機器、用具を利用し最善の生活を実現する機能を担っているのだ。案内していただいた錢本氏が、「CRS」という名前に示す「リハビリ」の概念は、身体機能を戻す視点のみには捉えていないと帰り際におっしゃった。ここで展示される器具には、個人の日常生活を過ごしやすくする目的がある。その言葉通り、このセンターに関わる専門職が個々の生活を考えて、機器、用具を目的に沿って有効に開発・調整、提供するなど日々合理的な取り組みを実践している9.4月25日9:30~11:10視察:Solgarden(高齢者デイセンター)対応者:Inge-Lise Bronserud報告者:竹下進日本のデイケアに相当する施設である。誰でも利用できるわけでなく、家族と本人の必要性や身体的・精神的側面を全体的に考慮し、コミューンの審査を通過した人が利用ができる。利用回数はコミューンが決定しており、利用回数は人それぞれ異なる。デイセンターの利用者には認知症の人もおり、その家族(夫や妻)のレスパイトも兼ねている。1日約15~18人の利用者が、送迎バスや介護タクシーでデイセンターへ来所、午前中はお茶を飲みながらの談話や入浴ケア、リハビリが行われている。リハビリは手足の運動を主とし、廊下では歩行訓練を行っている。機能回復を目指すのではなく、ADL維持・気分転換を目的としている。昼食作りには利用者も参加する。午後からはレクリエーションとして、ボールやトランプを使ったグループワークが行われるが、読書や絵を描いてもよい。大きいソファーチェアーに座り、休息・昼寝も可能だ。本人の意思決定が重要視されている。デイセンターに小さい部屋があった。そこにはデンマークの伝統的家具や小物が多くあり、昔?12?