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のかを研修を通して理解する目的があった。園長先生が考えられている国際人とは、日本人であることに誇りを持ち、日本の良い所を知り、日本のしつけやマナーを身に付けられた人であるとしている。そこで、日本の良い教育を海外に住む子ども達にも与える具体的な事例について教えていただいた。ベルギーの現地の小学校の校長先生との会合の際に、ブラッセル幼稚園では子ども達が教室の掃除をすることを話したところ、その様子を視察することになった。実際に子ども達が掃除をしている様子を視察した校長先生は非常に感心され、次には教育省の職員達も視察に来たことで、現在では、現地の学校で掃除が教育カリキュラムに導入されるようになった。その教育を受けた子ども達は自ら掃除をするようになり、ごみを道に捨てなくなる。これは、小さな事だとは言えないと思う。私は、スウェーデンで、線路がごみ箱と思っている大人の姿を見ている子ども達は、ごみをごみ箱に捨てる習慣がつくわけがないと感じていたからである。一つのごみの投げ捨てが、大きな社会現象となり、国の問題にもなることを実感した。園長先生は、私が住む愛知の企業からはベルギーへの駐在者がかなり多い、海外に来る前に、日本人としての誇りを子ども達が持ち海外で生活ができるように、日本のしつけ・マナーを保育園だけではなく、家庭でも大切にすることを伝えていって欲しいと言われた。現実に子ども達は、海外での生活で大きな戸惑いを感じ生活していくことになるが、日本で受けた教育やしつけは世界で通用する。ヨーロッパで?日本人の謙虚な姿勢・準備ができる・整理されている”など日本人に対しては、特別に良い印象を持ち企業でも優遇されることも教えていただいた。幼稚園でも日々の教育現場では、この面でも意識し子ども達に指導されていた。そして、やはり帰国した子ども達が日本の教育に遅れをとらないように、園長先生の手作りの学習教材でのひらがなの学習や日本の文化を大切に子ども達に教えている事も研修中に見ることができた。Ⅵおわりにヨーロッパ研修で得た知識や手法は、今後の私の保育の中で十分に活用できるものばかりであった。その中には、各国の手法をそのまま導入することは難しい事柄もあるが、日本の教育に合うようにまたは自園にあった方法にアレンジしていく楽しみと自信がついた。例えば、ドイツの幼稚園で使っているおもちゃや教材を自園の子ども達にも数点購入してきた。それをとても喜んで使う子ども達を見るとさらに私が学んできた知識と手法を保育に反映させていきたいと強く思う。研修では、習得したばかりではなく、自分の保育の見直し・振り返りもできる良い機会にもなった。私自身が日本の教育の良さを理解しないで、ヨーロッパ教育への憧れだけで、研修に来てしまったことをとても恥ずかしく思った。日本の当たり前が、当たり前でない国で生活している子ども達が、遠く離れた祖国日本に愛国心を持ち、理解しようとしている姿を見て、実際の保育現場で、?83?