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・園長先生と女性の先生の2人で保育する。・保護者の為の文化講座・料理教室開催ベルギーには、四季がなく、年間100日ほどしか園庭でも遊べない。そこで、園児の保護者が子ども達に日本の四季を知らせたいという願いから、教室の壁面飾りの制作をした作品が下の写真である。保護者参加型のイベントも多く、私の研修中はあいにくイベントが開催されなかったが、父の日のイベントの準備を見ることができた。父の日には、教室で子ども達が、お父さんとおにぎりを作り楽しむ企画がされている。普段、お料理をしないお父さんのことを子ども達は、イベント当日におにぎりを作れない事を心配し、家庭で練習してイベントに備える人もいることを園長先生から教えていただいた。イベント当日だけでなく、家庭でも子どもとのコミニケーションをとることができる、素敵な企画である。その他、子ども達で唄ったビデオクリップをプレゼントする。心温まるプレゼントである。保護者が制作した日本の四季園では保護者の為のフランス語講座や、保護者参加型の食育指導もされている。園長先生自身が、料理をすることが得意で、高級な食材や調味料を使うのではなく、スーパーにある食材や調味料で日本食を作る。そのレシピを基に公開料理教室を開催している。その目的は、日本を離れて、家族の健康を守る為に奮闘しているお母さん達の手助けである。日本食が健康に良いとわかっているが、日本の調味料はかなり高額になる。家計のやりくりをしながら・・・と日々考えているだけで、負担になりホームシックになってしまう。そこで、ヨーロッパの調味料でも代用できる味付けや冷凍食品の上手な使い方などの調理法の伝授が行われる。私は、研修の2ヶ月間、ヨーロッパで自炊をしていたことで、園長先生の料理教室がどれだけ母親を助けているかが身に染みて理解できた。子ども達が日本で食べていた食事と変わらない食事がベルギーでもでき、家庭に帰るとそこには日本があることが、働いているお父さんにとっても安らげる。子ども達への食育指導も大切だが、保護者への食育指導やサポートはより重要で、子ども達の健康を守る良い食育指導に直結することに気づけた。(2)真の国際人とは“真の国際人を育てる”という園の方針について、実際に子ども達にどのように教育をしている?82?