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脊髄損傷病棟エントランスリフト使用を前提とした広々とした病室、ガラス戸から外へ簡単にアクセスできる(3)オーストラリアのPT私が出会ったオーストラリア人たちは「フレンドリー」という言葉通りであった。知人の脊髄損傷の方がこの病院に入院した事が切っ掛けで、研修を依頼しDirectorのPT Mrs. KathyとSpinal Team Leader PT Mr. Joshに快諾して頂いた。私の研修が長旅である事への配慮や研修内容に共感して頂き、ホームステイの手配から懇親会の開催、ブリスベン観光、私の意向が尊重された研修計画の立案等々、心温まる歓迎を受けた。そして、PT Mrs. Brookeとの出会いが私の研修に大きな影響を与えた。彼女は私の指導者で脊髄損傷が専門のPTであり、脊髄損傷者に対する呼吸療法で本の執筆をしている。英国と同じく呼吸管理はPTの仕事で、彼女は人工呼吸器の設定?管理や気管切開を抜去する現場でも治療にあたる。偶然にも頚髄損傷者の気管切開部のカフを抜去する現場に立ち会い、患者のベッドサイドに数名のNsとDr.それにMrs. Brookeが集まり彼女が先頭に立ってスタッフに指示を出し、最終的には医師がカフを抜去したのだが、誰が医師か分からない光景に驚いた。オーストラリアのPTの専門性の高さは広く知られており、医師がPTを指名する等、互いの専門性を認めあった建設的な関係にある。彼らは開業権を持ち、個人のクリニックを開く事が出来る。Spinal Gym(4)受傷?発症から在宅ケアまで手厚いサポート退院後のケアはCommunityと呼ばれている地域医療に移行する。脊髄損傷は専門性の高いケアが必要であるため、地域との連携が不可欠である。それゆえ脊髄損傷者へのバックアップ体制が充実している。ここQueensland州はダイビングを目的とした観光客、地元住民で賑わっている。?63?