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日にPT、OTそれにHydro therapyと呼ばれるプール療法を各40分から1時間行う。その他に、スポーツセラピストによる車椅子スキルアップトレーニングもある。退院後に褥瘡が発生し治癒目的で入院している患者には徹底した患部の安静とベッド療法、シーティングクリニックにて専用の機器を用いた座圧測定、姿勢分析を通して車椅子?クッションの再検討と患者自身の自己管理を教育する。褥瘡予防にはそこに携わる「全スタッフが褥瘡について知識を持っSpinal Gymていなければならない」と考えられており、特別な褥瘡対策チームは存在しない。チーム全員で患者の入院生活の24時間を管理し、各職種で適切なケアを提供している。外来患者は主に一年毎に受診し、病院側が患者の身体機能面、生活状況を把握する。明らかな機能低下を認めた場合には一時的な入院リハビリテーションを受ける事が出来る。その際には、患者の生活環境を丁寧に問診し、自宅環境調整、車椅子?クッションの再検討、そして身体的評価から問題点を抽出する。そしてその場で患者と共に入院目標を設定し共有する。その後は明確な目標に向かってリハビリテーションに取り組む。また、患者は空き時間を利用してSpinal Gym(リハビリ室)を訪れ、PTから指導された自主練習に励む。患者をサポートするのはPTアシスタントの役割である。PTと患者情報を共有し、自主練習が安全に効果的に進むようサポートしている。また、トランスファー(移乗)や歩行のアシストなど患者の安全、リスクの回避等にも貢献しておりチーム医療には欠かせない存在である。(3)シーティングクリニックシーティングクリニック(座位保持クリニック)は姿勢や関節可動域、痙性、痛み等の評価をしてから、特殊な機器を用いて座圧を計測し車椅子やクッションの選定?調整を行う。シーティング専用の部屋には、関連機器、ベッド、リフト、それに数種類のクッションが整然と並べられ1名の専属PTが対応する。鏡を使用し皮膚のチェック。自己管理を目指した教育をする座圧計を用いた殿部の圧力評価。写真は筆者の座圧分布?59?