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≪海外研修の成果等について≫1.研修の内容をどのように活かしているか日中活動や余暇支援など同性同士のグルーピングであったものを、男女一緒に取り組めるものへ意識的に整理している。そのことで、異性間の交流が活性化され、異性を意識できる環境を整えることで行動面や情緒面の変化が出始めている。また、同性介助を基本とした、男性をサポートする男性スタッフ、女性をサポートする女性スタッフとなりがちであったものが、異性間の交流が促進されることで異性のスタッフが関わるようになってきた。そのことについても、利用者の活動や余暇に対するモチベーションの向上につながってきている。特に入所利用されている障がいの重たい方の日中活動や余暇支援は、変化の乏しい環境や画一的なサポートになりがちである。また、職住分離という意味でも積極的に活動参加を推進し、意識的に異性を意識できる環境設定を行うことで、新たなニーズが生み出されるのではないかと考えている。また、事業所内で今回学んだセクシャリティに関する内容を報告したことで、日々の支援の中で徐々にセクシャリティについて意識できるようになってきた。そのことで、利用者のニーズをキャッチしやすく、新たな課題や疑問も浮かんできている。それらを通じて、チームでのスキル向上を図っていきたい。2.今後、研修の内容をどのように活かしていくか【セクシャリティに関するルール作り】デンマーク政府のガイドラインを元に、現在の自施設の現状と照らし合わせセクシャリティに関する倫理綱領を作成する。ノーマライゼーション、障がい者権利条約、障がい者虐待防止法などにもセクシャリティに関する内容が盛り込まれているので、それらが網羅されたものをスタッフ間で協力して作り上げていきたい。【具体的支援の検討】研修先の住まいの場やデイセンター、ワークセンターでの事例を取り上げ、実践可能なものなのか、またどうすれば実践可能となるのかを検討する。また自施設での事例を取りあげ、それらについて阻害され問題行動として捉えるのではなく、幸せになるための材料として検討できるようにケア会議やサポート会議に取り入れる。【スタッフのスキル向上】研修で学んだことを紹介し、セクシャリティ支援に関する知識を共有する。また、セクソロジストや保健師や看護師、教員など性教育の実践者と連携を取り、利用者とスタッフを対象としたセクシャリティに関する講習会などを開催し、スキル向上に努める。【情報提供】広報誌やホームページなどを通じてセクシャリティについての情報提供や出会いの機会の提供ができないかを検討する。知的障がい者自身が選択的にセクシャリティと向き合うことができる材料となるようなものになればと考えている。?48?