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大変興味を持ちそれについても30分ほどディスカッションが行われた。(3)セクシャルワーカーへのインタビューここでのセクシャルワーカーとは、Academy for Quality of Lifeに所属し、セクシャリティの講義を受け持つトレーナーを指す。MargrietさんとMarjanさんがその担当をしており、その2名に話を伺った。すべての人はセクシャリティについて学ぶ権利があるというビジョンの元、セクシャルワーカーの役割は大きく分けて2つあるという。1つ目は、クライエントへの情報提供である。Academy for Quality of Lifeではクライエントがセクシャリティを育むために、友情、人間関係、性的関心について学ぶコースがある。自分自身の体や欲求、また異性の体の仕組みや感情を写真などの教材を通じディスカッションを行ったり、恋愛や性行為や避妊についてディスカッションをしたり、人形や実際に人に触れることで学んだり、人形を通じ育児体験をしたりなど幅広く学ぶことができる。知的障がい者にセクシャリティのレッスンを始める際には、まず普段の状況を学ぶことが大切だと言う。例えば、親が子にタッチをしたりハグをしたりなど愛情を注ぎ、それを受けた子が心地良く思い自分の体について知る原点となる。私は誰、私はどのように見える、皮膚や目の色は何色、体の仕組みはどのようになっているのなど自分の体について知ることは、自尊心を育てるためにとても大切であり、将来的に性的虐待の防止にもつながる。2つ目は、サポートワーカーへの教育である。すべてのサポートワーカーにセクシャリティ支援に関する知識があるわけではなく、中には否定的な考えの方もいる。そのために、定期的に映像や写真を使い講習会を実施したり、具体的な支援方法を検討するためにミーティングを開催したりするなど障がい者のセクシャリティについて普及を進めている。(4)住まいの場、日中活動及び働く場5か所のハウスを訪問した。それぞれのハウスには特に名前が付けられておらず、番地で呼ばれていた。施設ではなくそれぞれのハウスであり、名前を付けると施設のような印象を持つということで付けられていないそうだ。Arduinは現在30の町村に145のハウスを持っている。それぞれのハウスに2~8名の住人が住んでいて1ハウスの平均は3.8名である。1人1部屋で中にはトイレ・バス付きの部屋もあっハウスの外観た。年齢や障がいの程度、特性に応じ住人の選択のもと、住む場所を決めているが、特に性別の区別はなく、男女同じハウスに住んでいるところが大半であった。男女が同じ空間で生活していることでの効果としては、1男女を意識することでよりプライバシー?44?