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≪海外研修の成果等について≫1.研修の内容をどのように活かしているかフィンランドでの研修において学んだグループ(少人数)単位での保育の方法を参考に、当園の保育の環境や支援の内容について改善点を話し合い、より個別的な視点から保育が進められるよう配慮を続けている。ドイツの幼稚園で日常的に置かれている玩具や遊具、その設定の仕方を視覚的に紹介した。発達段階にそった遊具や玩具を、いつも子どもたち自身が選んであそべるよう、玩具や遊具の内容、量、置き場所の再検討をし、工夫してみている。デンマークやフィンランドでの保育士がじっくりと子どものあそびを見守る姿勢や考え方について、エピソードを交えながら詳しくその内容や方法を伝えている。食事や排せつなど生活場面でのかかわりや言葉がけ、自由あそび、グループ活動などでの見守りや配慮など、子どもの主体性を支えるための専門的な支援の仕方について、職員間で話しあうことが多くなった。2.今後、研修の内容をどのように活かしていくか園内外での研修報告を行い、各研修先で学んだことを実際の保育に生かせるよう写真やビデオを利用して詳しく紹介していく。特に、「子どもの世界を尊重し子どもの主体性を育む」保育として、1子どもたちが自由にあそぶ時間をできるだけ多く保障する2?一人ひとりのタイプやリズム、ペースを大切にする?視点を一貫して、これらを具体的に実践するにはどのような環境の見直しが必要か、保育士の連携はどうあるべきかを話し合い、共通理解をはかりながら進めていきたい。3.今回の研修で得た成果について(日本の施設で導入・利用可能なもの)1 ?iPadなど一般的になっているIT機器を、要支援児とのコミュニケーション手段として使ってみる。保育士とのやりとりがスムーズになり、支援児の表現力や手指の巧緻性などに良い刺激を与える。(21ページ参照)2 ?事務的書類の見直し、記録内容の簡素化(チェックリストやIT機器の利用)などによる残業の軽減。保育内容の検討や保育士間の共通理解に時間を充てられる。(23ページ参照)3 ?視覚的な支援教材の利用。子ども自身が一日の活動に見通しを持つ、次の行動を把握する、あそびを自己決定するなど主体的に行動することを促していく。(22・23・24ページ参照)4 ?ポートフォーリオ(自己プロフィールとアルバム)を作成し手にとれるところに置く。子どもたち一人ずつが自分を確認し、経験を大切に思えるようになる。自己肯定感を育む一助となる。(26ページ参照)4.参考文献・URL・器具等(日本の施設で導入・利用可能なもの)『フィンランドの子育てと保育』藤井ニエメラみどり著(明石書店2007年)?31?