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またクラスには子どもの作品を入れておくことができる一人ずつの引き出し棚があった。普段子どもが自由に描いたものや、子ども自身が参加したアクティビティの製作などを入れておくのだが、そのいくつかはポートフォーリオに綴じられていく。確かにそれらをよく見せてもらうと、子どもによって内容も量も全く違っていたことは面白く感じられた。この作品棚も市内の公立園全クラスに設置されている。各クラスにあるポートフォーリオⅤフランス共和国フランスでは保育学校と呼ばれる国立の幼稚園が普及している。保育料は原則無料で、実際には2歳から入所でき託児所としても機能していることから、現在では2歳児の入園は4割近くになっている。フランスはヨーロッパ先進国で最も出生率の高い国のひとつであるが、多くの女性が出産後も仕事を続けている。その背景には、2人以上の子どもを持つ親は最大3年間の育児休暇をとることができ、その間は国から月約500ユーロの手当が支給されていることなど在宅での育児支援が手厚いことにもよるようである。保育所以外にも親が協同で運営する親保育所、保育ママによる在宅保育など多様な保育制度がある。パリでは12歳未満の子どもを自宅に一人で留守番させることは禁じられている。夜間保育や休日保育がなく、仕事をしている両親が祖父母に預けることがほとんどないこの国では、育児ママ(シッター)による家庭保育が一般的に利用されている。1.パリ・モンテッソーリ幼稚園(6月17日~6月21日)~私立インターナショナル幼稚園~(1)施設の概要と特徴パリの中心街に位置する幼稚園で、モンテッソーリ教育を行っている。保育料は月560ユーロと高額だが、小学部と中学部を増設中の地域ではニーズの高い幼稚園である。アパートの中にある施設には、3歳から5歳までの縦割りクラス(28人と35人)2クラスを教師(保育士)3人ずつが担当している。保育時間は8時半から4時半で延長保育は行っていない。家庭でみることができない子どもはベビーシッターを利用している。部屋は生活とことばの部屋に分けられ、生活の部屋には陶器やナイフ等すべて本物の生活用具が一組ずつ置かれていた。ことばの部屋にはモンテッソーリ教具がたくさん並べられ、これらの教具はすべて10の単位で構成されていた。?27?