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3.4月16日9:00~10:30視察先:重度障害者居住活動センター(Bo-on Activity Center)対応者:Kristen Agerskov Nielsen(センター長)報告者:久徳典代1983年に設立されたこのセンターは南デンマーク地域(Region)が運営する成人の重度心身障害者のための居住と活動センター(Activity Center)である。訪問時は25人の居住者が生活を営み、37人の職員(約6割がPT,OT,社会保健介護士など資格取得者ペタゴー)が勤務していた。居住者の午前中の活動(activity)は個人のニーズと状態に応じて組まれ、体への感覚を刺激する器具や椅子、ベッドなどを利用することができる。午後は自分の部屋や広い庭で自由に過ごしたり買い物をしたりする人が多い。居住区それぞれの部屋には好みに応じた家具や電気製品が置かれ、身体に合わせた様々な車椅子が見受けられるなど豊かな生活環境が伝わってきた。自治体(Kommune)からの障害者一人当たりの措置費は年間約90万クローネ(約1,500万円)。さらに基礎年金と障害者手当に相当する早期からの年金が保障されているので、一般人同様の納税後も約9万円が残り、生活費を払った後も買い物を楽しむことができるとのこと。また就労者は全員が週37時間勤務と、無理な労働を禁止する労働環境法を守って仕事をしている。4.4月16日13:00~15:00視察:補助具センター(Vejle)対応者:Benny Baagoe Jenson(センター長)報告者:三橋民穂Vejle(人口約11万人)の補助具センターはデンマークに10ある補助器具センターの中の一つである。大人を対象にした補助器具を扱う。職員は専門職と一般職を含めて25名、ここでの主な業務は補助器具の修理?洗浄?廃棄。その他に週に一度、利用者が直接センターに出向いて補助器具の相談やフィッティングをしている。物品は15,000点保管してあり補助器具は原則無料貸与、補助器具の予算は年間3,000万クローネ(約5億円)。デンマークでは「自由な交通手段の確保は絶対的なもの」であり、そのために必要なサポートを提供している。補助具はPCでユーザー登録し管理しており、耐用年数や個人の所有物が把握できるシステムになっている。その他にKommuneにPT?OTがおり新品への交換が必要か、修理?調整すれば再利用できるのか判断する。生活環境に応じて必要な分だけ補助具の貸与が可能である。ここの器具は年間5回入れ替わり器具の出入りが頻繁である。また、車椅子ディーラーは車椅子を作製するのみで直接利用者に販売はしない。この補助器具センターが補助器具をディーラーから買い取り利用者に提供している。補助器具の特徴や調整方法はディーラーから情報提供され、常に両者はタイアップして利用者にフィットした補助具を提供している。ここには補助具専門の技師もおり車椅子の調整?修理を担当するが、?6?